MESSAGE 株主の皆様へ

既存事業の専門性を高めつつ、
絶えず新たな挑戦をしてまいります

株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。ここに当連結会計年度のご報告を申し上げます。

連結売上収益の概況

当連結会計年度は、イベント映像機材・運営支援を担う株式会社シネ・ホールディングスおよび株式会社シネ・フォーカスの連結子会社化が業績に大きく寄与しました。また、当社の主力製品である株主総会招集通知は電子提供制度の導入により印刷ページ数が減少したものの、同制度に対応する新サービスの受注、個人株主数の増加による部数の増加、コスト上昇に応じた適正価格での受注推進により増収となりました。外国債券関連等一部製品における減収を他製品の増収で補い、当連結会計年度の連結売上収益は前年同期比3,313百万円増(同12.4%増)の30,117百万円となりました。なお、連結売上収益は初めて30,000百万円を突破し、過去最高を更新しました。

利益の概況

売上原価は、株式会社シネ・ホールディングスおよび株式会社シネ・フォーカスの連結子会社化に加え、株主総会招集通知の電子提供制度の導入に対応する初期コストの発生等により、1,962百万円増加しました。販売費及び一般管理費は、主に営業体制強化に伴う人件費増加等により1,148百万円増加しましたが、増収効果もあり、営業利益は前年同期比223百万円増(同10.1%増)の2,435百万円となりました。
また、金融収益53百万円、金融費用48百万円、持分法による投資利益89百万円をそれぞれ計上し、税引前利益は前年同期比138百万円増(同5.8%増)の2,529百万円となりました。これらの結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は前年同期比161百万円増(同10.0%増)の1,779百万円となりました。

2025年3月期業績目標を上方修正し特別配当を予想

当社は2023年5月11日付で、「新中期経営計画2024」(新中計)2年目の2024年3月期(当連結会計年度)、最終年度の2025年3月期の業績目標を開示しておりましたが、前述の当連結会計年度の業績は目標を上回る結果となりました。
これに続く2025年3月期におきましても、株主総会招集通知の電子提供制度をはじめとしたマイナス影響は当初想定よりも緩和され、英文翻訳やイベント事業等、非印刷分野の増収が堅調に推移することを見込んでおります。さらに2024年5月13日付で開示いたしました通り、持分法適用関連会社であった株式会社ミツエーリンクスの株式売却益を第1四半期において計上することから、2025年3月期の業績目標を上方修正することといたしました。

※詳細は2024年5月13日付の適時開示をご参照下さい。

またこれに伴いまして、2025年3月期の第2四半期末および期末配当金にそれぞれ8円の特別配当を加算し、年間52円(前期比16円増)を予想しております。

「新中計」業績目標(連結業績・経営指標)

当社は既存事業における専門性を高めつつ、新たな事業領域にも果敢に挑戦し、新中計最終年度の目標達成に向けて全力を尽くしてまいります。
株主の皆様には引き続きご支援、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。