株主通信 FPS REPORT 第74期 2025年4月1日ー2025年9月30日

トップインタビュー TOP INTERVIEW

企業価値の向上による自律的経営環境の構築へ

代表取締役社長 堤 忠彦 代表取締役社長 堤 忠彦

 株主ならびに投資家の皆様には、平素より当社グループの事業運営に対して、深いご理解とご支援を賜り、厚くお礼申しあげます。  今年度は、政府が進める「防災・減災 国土強靭化のための5か年加速化対策」の最終年度を迎えています。この施策により、建設業界では高速道路の大規模更新事業を中心とした安定した市場環境が引き続き維持されています。しかし、人件費や資機材の価格高騰を背景とした財源問題が浮上し、事業執行のペースに減速感が見られる状況です。また、人口減少社会の進行に伴う担い手不足を背景に、一部のゼネコンによる企業再編の動きが顕著化しており、今後の展開次第では業界全体に大きな変革の波が押し寄せる可能性があります。まさに今、建設業界全体が歴史的な転換期を迎えようとしているといえるでしょう。こうした状況は当社にとっても例外ではなく、このような環境下で不本意な形で業界再編の波に巻き込まれることを避けるためには、安定した経営基盤を構築し、企業価値を高めることが不可欠です。具体的には、社会に必要とされる価値ある企業としての存在意義を明確にし、そのための社会への働きかけや取り組みを示すことが求められます。これにより、自律的な経営環境を構築し、持続可能な成長を実現することが重要です。  当社では、VISION2030(2021年5月開示)の中間ゴールとして掲げた2026年3月期の売上高350億円、営業利益率5%の達成に向けて取り組んでまいりました。しかし、2021年の目標設定直後から、新型コロナウイルスの拡大による経済活動の停滞や、世界的なインフレの影響による物価高騰を背景とした民間投資の減速が続き、業績は計画を下回る状況が続いています。このため、本年5月には中間ゴールの達成時期を1年延長し、2027年3月期とすることを決定し公表いたしました。しかしそうした中においても、今年度は売上高350億円程度、営業利益率4%という高い目標を掲げ、その実現に向けて「工事・工場利益改善プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトでは、工事、工場、営業の3つのカテゴリーにおいて収益性に関わる改善策の策定と実行を進めております。その結果、中間期においては人手不足による工事進捗の遅れが売上高の下振れ要因となったものの、利益面ではプロジェクトの成果が着実に現れ始めています。  今後は、東証が求めるPBR≧1.0の早期実現を目指すとともに、本年6月に実施した中堅ゼネコン大豊建設株式会社様との業務提携を最大限に活用し、当社の強みである工場事業のさらなる強化と新規事業分野の開拓を進めます。さらに、収益性を重視した経営活動を実践し、企業価値の向上と安定した自律的な経営基盤の構築を全社一丸となって目指してまいります。  株主様をはじめとするステークホルダーの皆様には、引き続きご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

業績・財務ハイライト PERFORMANCE FINANCIAL HIGHLIGHTS

当中間連結会計期間の経営成績につきましては、受注高は11,647百万円、売上高は16,291百万円となりました。損益につきましては、営業利益が907百万円、経常利益は858百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は558百万円となりました。

受注高

単位:百万円

Created with Highcharts 11.3.014,16715,23413,874第71期(2023年3月期)第72期(2024年3月期)第73期(2025年3月期)010,00020,00030,00040,00050,000

36,128

29,735

32,590 (予想)

  • 中間期
  • 下期

売上高

単位:百万円

Created with Highcharts 11.3.013,12511,87715,456第71期(2023年3月期)第72期(2024年3月期)第73期(2025年3月期)010,00020,00030,00040,000

26,843

28,556

33,220 (予想)

  • 中間期
  • 下期

経常利益

単位:百万円

Created with Highcharts 11.3.0228-178-28第71期(2023年3月期)第72期(2024年3月期)第73期(2025年3月期)-25002505007501,000

226

550

750 (予想)

  • 中間期
  • 下期

親会社株主に帰属する
中間(当期)純利益

単位:百万円

Created with Highcharts 11.3.0101-90-76第71期(2023年3月期)第72期(2024年3月期)第73期(2025年3月期)-2500250500750

123

415

425 (予想)

  • 中間期
  • 下期

総資産

単位:百万円

Created with Highcharts 11.3.028,79128,79133,66933,66933,88233,882第71期(2023年3月期)第72期(2024年3月期)第73期 中間期(2025年3月期)010,00020,00030,00040,000

純資産

単位:百万円

Created with Highcharts 11.3.09,9289,92810,40710,40710,15910,159第71期(2023年3月期)第72期(2024年3月期)第73期 中間期(2025年3月期)02,5005,0007,50010,00012,500

連結損益計算書の概要

単位:百万円

科目 当中間連結会計期間 (2025年4月1日から2025年9月30日まで)
売上高 16,291
 売上原価 13,703
売上総利益 2,587
 販売費及び一般管理費 1,680
営業利益又は営業損失(△) 907
経常利益又は経常損失(△) 858
親会社株主に帰属する中間純利益又は 親会社株主に帰属する中間純損失(△) 558

連結貸借対照表の概要

単位:百万円

連結貸借対照表の概要

連結キャッシュ・フロー計算書の概要

単位:百万円

Created with Highcharts 11.3.02,202-845-6337601,484現金及び現金同等物の期首残高営業活動によるキャッシュ・フロー投資活動によるキャッシュ・フロー財務活動によるキャッシュ・フロー現金及び現金同等物の中間期末残高01,0002,0003,000

セグメント別概要

Created with Highcharts 11.3.0建築事業33.4%

土木事業 66.6%

建築事業 5,861%

セグメント別 売上構成比

土木事業の紹介

令和4年度三隅・益田道路木部高架橋PC上部工事

三隅・益田道路は山陰道の一部区間であり島根県浜田市三隅町と益田市遠田町を結ぶ施工中の道路です。 この区間の主要幹線道路である一般国道9号の代替機能の確保とともに、開通による所要時間の短縮効果も大きく早期整備が期待されています。 木部高架橋は、三隅・益田道路の西部に位置する橋長272mのPC4径間連続ラーメン箱桁橋です。トンネルを抜けた後の谷を渡る、地上30mの高さに架かる橋梁で、片持ち架設工法で施工しました。  本工事では働き方改革の一環として、現場作業所を快適職場「ウエルネス事務所」として整備しました。「ウエルネス事務所」とは、社員だけでなく作業員を含めた工事従事者の快適性向上を目的とし、業務と休憩のメリハリがつく過ごしやすい居住空間をコンセプトとした事務所です。日本海に面したスペースは、リフレッシュルームとして業務の合間に気軽に休憩できる空間としました。工事従事者や来客の評判も良く、今後、会社としてもウエルネス事務所の導入による快適な職場づくりをしていく計画です。  令和7年1月に無事故無災害で竣工を迎え、安全管理優良団体及び安全管理優良技術者として局長表彰を受賞しました。  

▲ 木部高架橋

▲ ウエルネス事務所 執務室

▲ リフレッシュルーム

土木事業決算ハイライト
受注高 5,861百万円
売上高 11,380百万円
セグメント利益 (売上総利益) 2,070百万円
受注高(単位:百万円)
Created with Highcharts 11.3.010,81210,8129,6579,657第72期 中間期(2024年3月期)第73期 中間期(2025年3月期)02,5005,0007,50010,00012,500
売上高(単位:百万円)
Created with Highcharts 11.3.08,9458,94510,20810,208第72期 中間期(2024年3月期)第73期 中間期(2025年3月期)02,5005,0007,50010,00012,500
セグメント利益(単位:百万円)
Created with Highcharts 11.3.09659651,0871,087第72期 中間期(2024年3月期)第73期 中間期(2025年3月期)02505007501,0001,250

建築事業

品質と経済性にすぐれた建築製品を生み出す

主要都市部における都市再生開発事業の超高層マンションに採用されている当社開発のプレストレスト・コンクリート床版(FR板)は堅調に顧客を確保し、実績を増やしています。また、鋼板ダンパを用いた耐震補強工法のスマイルダンパフレームは、主に集合住宅に採用され、居住性を損なわずに耐震補強が可能な工法です。

※スマイルダンパフレームは、地震発生時に、鋼板ダンパが地震エネルギーを吸収するように設計された外付けの制震補強工法です。 

建築事業決算ハイライト
受注高 5,703百万円
売上高 4,864百万円
セグメント利益 (売上総利益) 490百万円
受注高(単位:百万円)
Created with Highcharts 11.3.04,1564,1563,9483,948第72期 中間期(2024年3月期)第73期 中間期(2025年3月期)01,0002,0003,0004,0005,000
売上高(単位:百万円)
Created with Highcharts 11.3.02,7992,7995,1145,114第72期 中間期(2024年3月期)第73期 中間期(2025年3月期)01,0002,0003,0004,0005,0006,000
セグメント利益(単位:百万円)
Created with Highcharts 11.3.0360360436436第72期 中間期(2024年3月期)第73期 中間期(2025年3月期)0100200300400500

中期経営計画の進捗について ABOUT THE PROGRESS OF THE MEDIUM-TERM MANAGEMENT PLAN

第5次中期経営計画「VISION2030」ー新たな成長戦略に向けた経営リソースの拡充

市場環境や生産環境の変化に対応するため、2021年度、「新たな成長戦略に向けた経営リソース(人材、技術・生産設備、財務)の拡充をテーマとした、2021年度から2030年度までの10年間を対象とする第5次中期経営計画「VISION2030」を、策定いたしました。現在はVISIONの達成に向けて、主要施策の実現に向けたアクションプランの進捗状況を確認し、進捗が停滞している主要施策についてはアクションプランの追加・見直しの検討を行っております。

第5次中期経営計画「VISION2030」

トピックス TOPICS

i-conラボを新設しました

国土交通省は 2024 年4月、建設現場で働く一人ひとりが生み出す価値を向上し、少ない人数で、安全に、快適な環境で働く生産性の高い建設現場を実現すべく、「i-Construction2.0」を策定しました。当社では、「施工・製造」「データ連携」「施工管理」のオートメーション化を掲げ、2025年10月1日付で当社の技術センターに「i-conラボ」を新設しました。斬新的な取り組みを企画し、具現化して、業務への実装を遂行いたします。

i-conラボを新設しました

健康経営の取り組みに関する外部評価について

当社は、社員がイキイキと能力を最大限に発揮することが企業の持続的な成長、ひいて は経営理念に掲げた社会的使命を果たすことに繋がるとの考えから、代表取締役社長を 最高責任者とした推進体制と、取締役会及び経営会議への定期的な報告体制を整備し、 健康経営を推進しております。この取り組みが外部より評価され、各種認定の取得・表彰につながっています。

健康経営の取り組みに関する外部評価について

大豊建設との業務提携について

当社は、大豊建設株式会社と将来的な企業価値の向上を目指す施策の一環として、業務提携いたしました。本提携を 通じて、双方の強みを最大限に活かし、持続可能な成長と企業価値の向上を実現してまいります。

大豊建設との業務提携について
TOP