証券コード: 6770

NO.182
ALPS ALPINE
REPORT

2024年11月30日

トップメッセージ TOP MESSAGE

「成長に向けた舵取り(成長投資)」
「人的資本経営」を推進しながら、
企業価値向上に向け努めてまいります。

代表取締役 社長 CEO
泉 英男

皆様へ


株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

2024年度に第2次中期経営計画を中止し、経営構造改革に注力し半年が過ぎました。この間に株式会社アルプス物流に対する持分の一部売却、パワーインダクターの事業譲渡、マレーシアの生産拠点集約を報告してまいりました。企業価値の向上を掲げ、2027年度にPBR1倍超並びにROE10%の目標設定をしている中で、下期においては2025年度からの第3次中期経営計画に向けやり残しがないよう全社一丸となって取り組んでおります。

現在、ノンコア並びに不採算事業の整理途中ではありますが、同時にコア事業へ集中し戦略投資をいたします。成長ドライバーであるセンシング領域において、非常に高いシェアを確保してきているパッシブセンサー(接点、抵抗)と多種用途採用が年々増加してきているアクティブセンサー(磁気、高周波、静電)をより広い領域へ拡大するために、経営資源を投下していきます。

会社の資産価値には多くの種別がありますが、結局企業は人で成り立っており最大資産は人であると私は信じて疑いません。国内11拠点、海外19拠点でのタウンホールミーティングも含めて1,600名以上の社員との対話により、耳が痛い部分にこそ真実がある、手を付けることが難しい課題こそ即時に手を付けなければいけないということを認識しました。また、ステークホルダーの皆様からも将来に向かって進む方向性がよく見えないという声もあり、昨年度より企業の羅針盤ともいえる「ビジョンの刷新、そして実現を導くための行動指針」が必要であると考え、来年度から始まる第3次中期経営計画に合わせるべく、グローバルの社員によるビジョンプロジェクトを立ち上げて進めております。これこそが企業価値を最大化させるための人的資本経営方針に深く関わってくると考えております。

そして本年度、自己資本配当率(DOE)の導入を報告いたしましたが、次年度以降も更に株価を意識した経営に努めてまいります。

皆様には、今後も変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

社長コラム

最近興味のあること

趣味ではないですが、意識をリフレッシュしていかに後に引きずらないようにするかがとても重要であることに気づき、大きなお風呂やサウナに入って何も考えない時間を作ることに一番興味を感じています。また、自宅にサウナや外気浴用バルコニーを作っており、少しずつ改善させるのが楽しみです。

事業の概況 BUSINESS OVERVIEW

売上高

単位:億円

営業利益

単位:億円

営業利益率

単位:%

親会社株主に帰属する
中間純利益

単位:億円

1株当たり中間純利益

単位:円

自己資本比率

単位:%

通期の見通し〈2025年3月期業績予想〉

売上高9,400億円(前期比 2.5%減)

営業利益230億円(前期比 16.7%増)

経常利益190億円(前期比 23.4%減)

親会社株主に帰属する当期純利益300億円

想定為替レート1米ドル=146.32円、
1ユーロ=157.97円、
1人民元=20.58

1株当たりの配当金30円(中間)
30円(期末)

配当金推移

(単位:円)
  • 中間
  • 期末

事業別概況

売上高
構成比率

(4,903億円)

コンポーネント事業

◆モバイル市場向け製品や民生市場向け製品の需要が増加、車載市場向け製品の拡販により増収増益

円安による押し上げ効果に加え、モバイル市場向けアクチュエーターをはじめ、車載市場向けスイッチやタクトスイッチ®及び民生市場向けエンコーダーやタクトスイッチ®が好調に推移しました。

  • 売上高 1,778億円
  • 営業利益 167億円

売上高の推移

単位:億円

センサー・コミュニケーション事業

◆モバイル市場向けセンサー、車載市場向けの通信モジュールなどの売上高が増加

売上高は、車載市場向け製品が従来モデルのキーレスエントリーシステム製品からデジタルキー製品への置き換えによる端境期にあり減少する一方で、円安による押し上げ効果やモバイル市場向け製品の需要が増加し事業全体では増加しました。営業利益は、円安や売上高の増加が寄与し前年同期比で改善しました。

  • 売上高 434億円
  • 営業損失 6億円

売上高の推移

単位:億円

モジュール・システム事業

◆前年同期比減収減益であるものの、不採算製品の圧縮効果が出始める

売上高は円安による押し上げ効果があったものの、中国市場における当社主要顧客である日本・北米・欧州自動車メーカーの低迷による影響やシステム製品の欧州向けモデル終息により減少しました。営業利益は、前連結会計年度の減損損失により減価償却費が軽減されたことや変動費の改善があったものの、売上高の減少や賃金の上昇等により減少しました。

  • 売上高 2,589億円
  • 営業損失 52億円

売上高の推移

単位:億円

特集「ALPS ALPINEの統合報告書」 SPECIAL FEATURE

統合報告書とは?

統合報告書は、企業の業績や資産に関する財務情報と、環境や社会、ガバナンスへの取り組みなどの非財務情報を統合した報告書です。
投資家や取引先、社員などあらゆるステークホルダーに企業の価値創造ストーリーを伝え期待と共感を深めてもらうための資料です。
アルプスアルパインが9月に発行した2024年の統合報告書のポイントを紹介させていただきます。

「統合報告書2024」の構成と読みどころ

■ 「統合報告書2024」の構成

  • CHAPTER1 価値創造ストーリー
  • CHAPTER2 価値創造活動
  • CHAPTER3 事業活動実績
  • CHAPTER4 データセクション

■ 「統合報告書2024」の読みどころ

2024年の統合報告書においては、決算説明会や当社ウェブサイトなどを通してご説明している通り、第2次中期経営計画を中止し経営構造改革を推進している中において、改めて第2次中期経営計画を中止とした狙い、及び2025年度からの第3次中期経営計画に向けた経営構造改革の目的・目標とその達成に向けた重要な取り組みなどのご報告に主眼を置いた構成としています。
代表取締役 専務執行役員
統合報告書発行人 小平哲
CHAPTER1
価値創造ストーリー
~アルプスアルパインの目指す姿~

CEOメッセージ(P4~P7)

中計中止の狙いと
経営構造改革への思い
  • ・第2次中期経営計画中止に至った背景と狙い
  • ・経営構造改革で何をしようとしているのか
  • ・CEOが考えるアルプスアルパインの強み
  • ・新コーポレート・ビジョンを策定する訳

ここが推し!

お客様に教わったアルプスアルパインの価値

撤退交渉は、他製品の取引解消や入札機会の喪失など、その後の取引関係に大きな影響を及ぼすリスクが伴います。私自身も、お客様の元に説明に赴き、会社の存続のために撤退や縮小の意を直接お伝えし、当然ながら、厳しい言葉を掛けられることも少なくありませんでした。そんな中、特にご迷惑をおかけし、交渉が難航していたお客様から返ってきた言葉は予想とは全く異なるものでした。
「あなたたちは、自分たちの価値を理解できていない。自分たちは他の同業他社と同じだと思っているかもしれないけれど、あなたたちの技術には他社と比較にならないほどの価値がある。」
このような言葉を頂戴したのは、一社のみではありません。また、私だけでなく、他の役員や社員も複数のお取引先様から同様の励ましの言葉をいただいたようです。非常に厳しい交渉の中で思いもよらない評価をいただけたことは、私たちにとって大きな励みになると同時に、やはり革新的な製品を創る技術力がアルプスアルパインの存在意義なのだと再認識しました。

CHAPTER2
価値創造活動
~どうやって実現するのか~

社外取締役×CEO座談会(P49-53)

経営構造改革をテーマに
率直な(本音の)ディスカッション

アルプスアルパインの社外取締役座談会は、毎年機関投資家を中心に多くのステークホルダーから高評価を得ているコンテンツ。

2024年度は伊達社外取締役、藤江社外取締役と泉CEOの対談を掲載しています。

座談会の読みどころ

座談会の読みどころ①

伊達社外取締役コメント
-経営構造改革の背景-(P50)

減損損失は、経営上とても深刻な問題であると経営陣で認識し、仕組みを見直し対応策を講じる必要がある。

伊達
本格的な議論のきっかけとなったのは、2024年3月期の第2四半期決算において、その後の決算で大規模な減損損失の計上が決定したことでした。固定資産の減損損失を単なる会計処理として捉え、あまり深刻に受け止めないことがメーカーでは起こりがちですが、減損処理は一言で言えば「設備投資の失敗」であり、将来キャッシュ・フローが投資簿価を上回らないことによる損失です。今回の場合、固定資産の将来価値がゼロ以下となってしまっており、その結果、全額減損となったわけですが、まずはその事実・現実を我々自身が理解し、受け止め、そして意思決定の仕組みに瑕疵があったことを認めなければなりません。その上で仕組みを見直し、対応策を講じる必要がありますが、まずは当社が置かれた状況を経営陣が理解し、腹落ちしてもらうところからのスタートでした。
座談会の読みどころ②

藤江社外取締役コメント
-組織としての問題点-(P50)

事業の課題点の社内共有が不足していた。

藤江
私も同感です。事業側のトップは当然、担当事業のアウトプットを最優先し、自力で課題解決を図ります。これは正しいことですが、自らの事業の課題点を社内で十分に共有できていなかったのではないかと思います。どのような課題があり、何を優先的に解決しなければならないのかを、役員間でオープンにしてフォローし合う意識や環境が不足していたのかもしれません。例えば、スマートフォン向けの事業で収益が拡大していた2019年当時も、車載事業では十分な利益が出ていませんでした。本来ならば会社として、事業の体質改善をこの時期に徹底してやるべきだったのですが、負の部分が好決算の陰に隠れてしまいました。全ての問題をマネジメントの課題に落とし込んで対策することが必要だったと思います。
座談会の読みどころ③

CEOコメント
-経営構造改革に向け-(P51)

今回同じタイミングで多くの事業が不調に陥ってしまった。事業ポートフォリオ改革で経営資源を集中させる領域を明確に。

当社の特殊性として、10年に一度のサイクルで扱う製品がガラリと変わる点があります。過去を遡ると、ここ10年はアクチュエータ ー 、その 前 はゲームコントローラー、液 晶パネル、磁 気ヘッドなどです。これまでは一つの事業が不調でも、必ず救世主となる製品が現れてくれました。その甘えが染みついていたのだと思います。それが今回、同じタイミングで多くの事業が不調に陥りました。おそらく当社として初めての経験です。まずは撤退と集約を徹底しなければなりません。救世主は待っていても現れないということを、言葉はもちろんのこと、行動をもって社員に伝える必要があると強く感じています。
座談会の読みどころ④

CEOコメント
-社外取締役と連携-(P53)

社外取締役の存在を活かしつつ、経営構造改革を進め、企業価値向上を目指す。

冒頭でも申し上げた通り、これまで 約 40社とのIR面談を行った中で、多くの投資家の方々から「御社にはタレント性と実績のある素晴らしい社外取締役がいますね」と評価をいただきました。本日のこの場を通じて、手厳しくも頼もしい社外取締役に囲まれているということを改めて実感しています。一方で、そんな社外取締役の存在を活かしきれていなかったというのが当社としての率直な反省です。今の取締役会は、執行役員会という小さな井戸を社外取締役の方々に見ていただき、「井戸の中を見て何か気になることがあれば言ってください」とお願いしている状態に過ぎません。今後は、取締役会の在り方を変えることで、これまで以上に社外取締役の皆さんの多様な視点や社会の変化、世の中の動きを取り込みながら、井戸をより大きくしていきたいと考えています。引き続き、当社の企業価値向上に向けてご協力のほど、宜しくお願いします。
CHAPTER3
事業活動実績
~現状と今後の方向性~

事業概要(P56-61)

アルプスアルパインの各事業の責任者が
今後の方向性を解説します。

【事業ページの読み方】

  • ①経営構造改革における事業の方針
  • ②短期的に特に注力すること
  • ③中長期視点で取り組んでいくこと
  • ④当該事業がおかれている環境と当社の優位性
  • ⑤当社優位性の具体事例

統合報告書2024

  • CHAPTER1 価値創造ストーリー
  • CHAPTER2 価値創造活動
  • CHAPTER3 事業活動実績
  • CHAPTER4 データセクション
統合報告書2024
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News@ALPS ALPINE

ニュースリリースpick up

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6月26日、本社ホールにて第91回定時株主総会を開催いたしまし た。今回は、4つの議案が上程され、いずれも賛成多数により可決されました。

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展示会に出展
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