第34期 
THine Report

2025.01.01~2025.12.31

ビジネス領域 BUSINESS FIELD

THineグループのビジネス領域

THine商品のユースケース(活用例) THine商品は世の中の様々な商品・サービスの革新に貢献しています。

中期経営戦略 MEDIUM-TERM MANAGEMENT STRATEGY

「Innovate100」

(2025-2027年度)

革新的なソリューション提供を通じて
AI社会実装加速と経済社会の生産性向上に貢献し、
目標年次(2027年度)における
グループ売上高100億円超を目指します。

基本戦略

“Interface to the Future - Solution by Smart Connectivity-”をベースに差別化力と新たな付加価値を通じて継続的に社会に貢献

  • THineグループ3ビジネス(LSI/AIOT/Server)を通じてAI社会実装の加速
  • 光半導体等を通じてデータセンター消費電力の拡大抑制
  • コラボレーションやアライアンスを一層重視し、M&Aやパートナー企業とのwin-win協業の機会をさらに強力に推進

経営目標

2027年12月期にグループ売上高100億円超の実現
-目標達成時、投下資本利益率(ROIC)10%以上を達成見込みー

目標達成への取り組み

半導体、AI/IoTソリューション、AIサーバー等から成る
3ビジネス間のシナジー強化

当社グループのAI/IoT中核企業であるキャセイ・トライテック株式会社の社名を「ザイン・モバイルテック株式会社」に変更し、「ザイン・ハイパーデータ株式会社」を当社の完全子会社としました。
半導体、AI/IoTソリューション、AIサーバー等から成る3ビジネス全てにおいてザイン(THine)ブランドのシナジーを活かした革新的なソリューションの提供を通じて社会に貢献してまいります。

Innovate100 LSI AIOT AI DataServer
  • LSI

    AIプロセッサ搭載ソリューション事業の立上げ

    ハンディターミナル、デジタルサイネージ

  • DX-IoTを推進するスマート配線LSIの開発・
    大規模適用

    自動車/車載機器、産業ロボット、製造装置、
    ARグラス、内視鏡

  • EdgeAI-Link®等、センシング技術を核にした
    DX支援事業の立上げ

    工場・工場設備や道路・橋などの
    社会インフラの保守・監視

  • データセンター・インフラ構築に貢献する
    光半導体の商品化

    データサーバー・データセンター

  • AIOT

    DX-IoTの起点となる通信無線デバイスを量的供給
    車載機器・産業機器のクラウド接続を加速

    ドライブレコーダー、自販機など

  • 通信キャリア向けビジネスの展開

    モバイルルータ、見守り端末

  • AI・Data
    Server

    日本の計算資源に量的供給貢献する
    AIサーバー等のサーバー事業の展開

    データサーバー・データセンター

中期経営戦略「Innovate100」
業績見込の推移

新中期経営戦略「Innovate100」(2025-2027年度)

取り組み事例

  • LSI

    生成AIで拡大するAIデータセンター消費電力削減等への貢献

    世界初VCSEL対応デジタルシグナルプロセッサ不要(DSPレス)の光半導体を開発
    • 次々世代 PCI Express Gen7.0 (超高速2TB/s光通信) 対応、世界のAI光コンピューティング実現に貢献
    • データ送受信の電力73%削減、遅延時間90%削減AI処理速度向上が期待される
    従来方式 Ethernet OSFP-SR8-800G DSP処理の消費電力大 遅延時間大 新開発方式 THine PCIe7.0 DSP-free 光回線モジュール DSP不要で電力73%削減 遅延時間90%削減

    政府のBeyond5G(6G)基金の研究開発プロジェクト(3年間)に採択

    革新的情報通信技術基金 事業社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム [事業戦略支援型] 当初2年度に6.2億円の研究開発費を助成

  • AIOT

    スマートメーター普及活用への貢献

    スマートメーター用無線通信モジュールによる機能充実
    • 遠隔メーター情報を無線で常時送信する機能
    • メンテナンス機能(セキュリティ機能強化を含む)を充実など
    • お客様ご要請機能をカスタム開発、ファームウェア搭載提供、充実したお客様サポートを提供

    遠隔データ送信に加えて、使用量の見える化も可能 → データ活用による新しい価値の創出

トップインタビュー TOP INTERVIEW

中期経営戦略「Innovate100」を始動。
戦略的な研究開発投資を実施。

代表取締役社長南 洋一郎

Q.今期の業績について教えてください。

A.中期経営戦略「Innovate100」の初年度は増収減益となりました。

当社グループは、2027年度を目標年次とする新中期経営戦略「Innovate100」を今期(2025年度)よりスタートしました。
今期は、LSI事業が需要の回復傾向にあり、AIOT事業が順調に推移し、売上高は微増しましたが、新中期経営戦略「Innovate100」目標の達成に向けた戦略的な研究開発投資などにより減益となりました。
LSI事業では、国内市場においてOA機器市場向けで需要が回復しましたが、アミューズメント機器市場向け等では依然として在庫調整等の影響が継続しており、また海外市場においても米国市場向けは順調に推移しましたが、中国市場向けは関税懸念の影響等により受注が減少し、売上は前期比2%の減少となりました。
産業機器市場向けビジネスは、LSI事業の売上全体の73%を占めています。OA機器市場向けでは顧客需要が順調に回復し、製品出荷が増加しましたが、アミューズメント機器市場向けでは依然として顧客の在庫調整等の影響が解消されず回復は翌期以降に持ち越しとなり、産業機器市場向け全体としては前期比で概ね同水準となりました。車載機器市場向けビジネスは、LSI事業の売上全体の16%を占めています。EVパネル向け新製品等の出荷は増加し、米国市場向けにおいては前期比で出荷が増加しましたが、中国市場向けにおいては関税懸念の影響等もあり減少となり、車載機器市場向け全体としては前期比で概ね同水準となりました。LSI事業全体の売上高は28億30百万円、売上総利益は18億91百万円、営業損失は3億24百万円となりました。
AIOT事業では、スマートメーター向け通信モジュール製品の量産出荷を開始したこと等により、売上高は前期比5%の増加となりました。
ドライブレコーダ向けや自動販売機向け等において顧客需要の減少による受注減少がありましたが、今期下半期より本格開始したスマートメーター用無線通信モジュールの量産出荷のほか、自動体外式除細動器(AED)・エレベータ等の遠隔監視等向けの製品出荷が順調に推移しました。AIOT事業の売上高は18億9百万円、売上総利益は3億94百万円、営業損失は17百万円となりました。
グループ全体では、売上高は46億39百万円(前期比0.5%増)、売上総利益は22億85百万円(前期比9.6%減)、営業損失は3億42百万円(前期は営業利益28百万円)、経常損失は4億3百万円(前期は経常利益2億64百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は3億34百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益3億39百万円)となりました。

Q.中期経営戦略「Innovate100」の取り組み状況を教えてください。

A.戦略的な研究開発投資を実施しています。また、当社グループのシナジーを高める施策を行いました。

中期経営戦略「Innovate100」では、半導体、AI/IoTソリューション等から成る当社グループの事業ポートフォリオを活かしつつ、革新的なソリューションを提供し、経済社会の生産性向上に取り組み、2027年度に連結売上高100億円超の実現を目指します。初年度の今期は、中期経営戦略「Innovate100」目標の達成に向けた戦略的な研究開発投資(13億21百万円、前期比14.5%増)を積極的に行いました。
LSI事業では、世界初のDSPレス技術により低遅延・低消費電力を実現するAIデータセンター向け光半導体製品の開発、EVパネル向け高速インターフェースV-by-One®HS新製品のラインアップ拡充、新規電源製品の開発、スマートモジュール活用ソリューションの開発、5Gを遥かに超える次世代高速無線通信技術の開発を行いました。AIデータセンター向け光半導体製品の開発については、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)における「令和7年度社会実装・海外展開志向型戦略プログラム」の活動として採択されており、当社の研究開発活動の一部については翌期以降に助成を受ける見込みです。
AIOT事業では、スマートメーター用無線通信モジュールの量産出荷を本格開始しました。今後、加速的に進むスマートIoT基盤の普及に向けたデバイスやソリューションの拡販活動を推し進めていきます。また、半導体、AI/IoTソリューションの両事業間でのシナジー効果を一層高めるため、2025年7月1日付で、当社グループのAIOT事業の中核企業であるキャセイ・トライテック株式会社を「ザイン・モバイルテック株式会社」に社名を変更しました。当社グループにおいてザイン(THine)ブランドのシナジーを活かした革新的ソリューション提供と社会貢献を目指します。また、2024年度に立ち上げたサーバー事業子会社、ザイン・ハイパーデータ株式会社については、昨今の米中問題に起因する当社事業環境の変化に鑑み、日本市場に対応した事業を進めるため中国企業との合弁契約を解消し、当社の完全子会社化して事業を推進していくこととしました。

Q.株主の皆様へのメッセージをお願いします。

A.中期経営戦略「Innovate100」の達成に向けて取り組み、今後の成長を踏まえ株主の皆様への還元をいたします。

当社グループの企業価値向上に資するよう、中期経営戦略「Innovate100」の達成に向けて取り組んでまいります。今期については、最終赤字と非常に厳しい決算となりましたが、今後の当社グループの成長戦略を踏まえ、株主の皆様のご支援にお応えすべく、期末配当については当初予想通りの1株当たり金15円とさせていただきました。また、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行および株主の皆様への利益還元を図るため、2025年11月から12月にかけて、200,000株の自己株式の取得を実施いたしました。今後も株主の皆様のご期待にお応えできるよう全力を挙げてまいります。今後ともご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

「V-by-One」はザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。

財務ハイライト FINANCIAL HIGHLIGHTS

当期のポイント

LSI事業は需要が回復傾向。
AIOT事業は通信モジュールが堅調。

  • LSI事業
    売上高2,830百万円(前期比△2.0%)
    国内のOA機器市場向け製品は回復も、アミューズメント機器市場向け製品の需要回復には至らず。
    米国市場向けは引き続き堅調に推移。
  • AIOT事業
    売上高1,809百万円(前期比+4.8%)
    当期下半期からスマートメーター向け製品の量産出荷開始。エレベーター等の遠隔監視、自動体外式除細動器(AED)向け製品が堅調に推移。

連結損益計算書の概要

(単位:百万円)

連結貸借対照表の概要

(単位:百万円)

連結キャッシュ・フロー
計算書の概要

(単位:百万円)

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