2025年度(第13期) 中間株主通信

PHCホールディングス株式会社

証券コード 6523

トップメッセージ TOP MESSAGE

PHCグループは、
One PHCでシナジーを創出し、
ヘルスケアの未来に、光る企業を目指します

PHCホールディングス株式会社
代表取締役社長CEO出口 恭子

 株主の皆さまにおかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 現代社会、特に日本においては、高齢化が急速に進行し、糖尿病や循環器系の疾患、認知症など、さまざまな慢性疾患も増加しています。こうした状況下で、より高度かつ個別化された治療へのニーズが高まりつつある一方、医療そのものや医療インフラにおける地域格差の拡大が課題となっています。
 PHCグループは、質の高い医療をより多くの人々に、より負担の少ない価格で提供できる社会の実現に向けて邁進しています。「モニタリング(予防・予後・管理)」「検査/診断/治療」「研究開発」の3つの領域において、それぞれ、「適切な病状管理/疾患の早期発見」、「正確で迅速な検査/測定」、「研究現場、創薬の効率向上」を通じ、医療の質やアクセスの向上、費用対効果の改善に貢献しています。
 当社グループは、2024年秋に策定した「精緻な技術でヘルスケアの未来を切り拓くリーダーとなる」というビジョンのもと、「中期経営計画2027」の達成に向けて、取り組んでおります。当社グループは、異なる歴史や文化を持つ複数の事業体で構成されており、それぞれの強みを活かしつつ、事業間のシナジーを最大化することが重要です。この多様性を尊重しながら、グループ全体の競争力と認知度を高める鍵となるのが、「One PHC」のスローガンに込められた「共創」の精神です。従来は事業ドメイン内にとどまっていた業務や技術を、他事業への展開を意識したものへと変革しつつあります。従業員一人ひとりが現状を「自分ごと」として捉え、主体的に価値創造に貢献できる組織づくりを目指し、私自身も強い情熱を持って取り組んでいます。
 私たちは、精緻な技術を基盤に、医療従事者・研究者の皆さまと共創し、健康を願うすべての人々のために、ヘルスケアの未来を切り拓いてまいります。日本発のグローバル企業として、豊かな社会づくりに貢献していくPHCグループに、ぜひご期待ください。

グループ紹介 GROUP INTRODUCTION

ブランド製品・サービス

 PHCグループは、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスという3つの事業領域をグローバルに展開し、研究から診断、治療、予防まで幅広く医療に関わるお客さまに製品・サービスを提供しています。
 ヘルスケアソリューションドメインのウィーメックス㈱は、2025年10月、同社の子会社であるウィーメックス ヘルスケアシステムズ㈱を吸収合併いたしました。この統合により、両社の強みを融合し、政府が推進する医療DXに適応したクラウドベースのソリューション展開をさらに加速させてまいります。
 また、2025年9月には、糖尿病マネジメントドメインにおける持続血糖測定(CGM)システム Eversense®の販売事業について、製造元であるSenseonics Holdings, Inc.への事業譲渡に関する基本合意を締結いたしました。開発・製造から販売までをSenseonics社での一貫した体制とすることでEversense®の成長を加速させる最適な環境を整える判断に至りました。この決定は、PHCグループの「中期経営計画2027」で掲げる投資効率の重視とポートフォリオ管理の強化という方針に基づいております。引き続き、当社の成長戦略に沿って、最適な組織体制の構築を進めてまいります。
 PHCグループの主力製品・サービスの詳細は、当社ウェブサイト内のバーチャルショールームにてご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

サステナビリティ

 PHCグループは、経営戦略、人的資本戦略、そしてESG戦略を統合的に推進することで、持続可能な成長と長期的な企業価値の向上を目指しています。当社グループは重要課題(マテリアリティ)に基づき、2030年度に向けたKPIや目標を設定し着実に取り組みを進めています。

イニシアティブへの参画/社外評価

 PHCグループは、2030年度に向けた温室効果ガス(GHG)排出量削減目標に対し、国際的イニシアティブであるScience Based Targets initiative(SBTi)から、「Near-Term Science Based Targets」の認定を取得しました。引き続き、気候変動への具体的な取り組みを進め、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 PHCグループは、大手投資調査会社Morningstar, Inc.が提供する「Morningstar 日本株式 ジェンダー・ダイバーシティ・ティルト指数(除くREIT)」*で、最高位のGroup 1に初めて選定されました。女性管理職率や育児制度、キャリア開発、採用戦略などが評価された結果です。今後も多様な視点を取り入れ、企業価値の向上に努めてまいります。

 PHCグループは、EcoVadis社のサステナビリティ評価において、世界の全評価対象企業の中で上位約35%に入る企業に付与される「ブロンズメダル」を取得しました。2024年11月に公表した中期経営計画では、2027年度末までにブロンズメダルを獲得することを目標にしておりましたが、取り組みの成果が実を結び、初年度で目標を達成することができました。

 PHCグループは、今後もより一層、あらゆるステークホルダーと協力し、サステナビリティ活動を継続していくとともに、豊かな社会づくりに貢献してまいります。

  • * Morningstar, Inc及び/またはその関連会社(単体/グループに関らず「Morningstar」)は、PHCホールディングス㈱が、「指定されたランキング年において、職場でのジェンダー・ダイバーシティに関して、Morningstar日本株式ジェンダー・ダイバーシティ・ティルト指数(除くREIT)(「インデックス」)を構成する銘柄の最上位のグループにランクされた」という事実を反映するために、PHCホールディングス㈱がMorningstar日本株式ジェンダー・ダイバーシティ・ティルト(除くREIT)・ロゴ(「ロゴ」)を使用することを承認しました。Morningstarは情報提供のみを目的としてPHCホールディングス㈱によるロゴの使用を承認しております。PHCホールディングス㈱によるロゴの使用はMorningstarがPHCホールディングス㈱を推奨するものではなく、また、PHCホールディングス㈱に関連する有価証券の購入、売却、引受けを推奨、提案、勧誘するものでもありません。当インデックスは日本の職場のジェンダー・ダイバーシティを反映するようにデザインされておりますが、Morningstarは、インデックスまたはインデックスに含まれるデータの正確性、完全性、または適時性を保証しません。Morningstarはインデックス、またはロゴに関して明示的にも暗黙的にも保証を行わず、インデックス、インデックスに含まれるデータまたはロゴに関する商品性および特定の目的または使用への適合性の保証を明示的に否認します。前述のいずれにも制限することなく、いかなる場合においても、Morningstarまたはその第三者のコンテンツプロバイダーは、いずれかの当事者によるインデックスまたはロゴの使用または信頼に起因する(直接的・間接的に関わらず)損害について、Morningstarが当該損害の可能性について認識していたとしても、いかなる責任も負わないものとします。Morningstarの名前、インデックス名、およびロゴは、Morningstar, Incの商標またはサービスマークです。過去のパフォーマンスは、将来の結果を保証するものではありません。

「統合報告書2025」の発行

 2025年10月に、「統合報告書2025」を発行いたしました。本報告書では、ヘルスケアの未来を切り拓く当社グループの成長戦略や価値創造プロセスに加え、経営陣や従業員のインタビューも掲載しております。ぜひご覧ください。

トピックス TOPICS

LiCellMo™(リセルモ)が「2025 R&D 100アワード」を受賞

 PHC㈱バイオメディカ事業部のライブセル代謝分析装置「LiCellMo™(リセルモ)」が、米国の科学技術メディアR&D World誌が主催する「2025 R&D 100アワード(2025 R&D 100 Awards)」を受賞いたしました。「R&D 100アワード」は1963年に創設された国際的な科学技術賞で、過去1年間における最も革新的な100の技術を毎年表彰しています。これは、新たに実用化された製品、技術、素材を、技術的な意義に基づいて表彰する、唯一の科学技術賞です。
 「LiCellMo™」は、細胞の代謝経路*を連続的なデータとして測定し、従来は観察が困難だった細胞の状態変化を経時的に可視化することができます。
 今後上市を予定している自動培養装置「LiCellGrow™」と合わせ、研究における新たな知見の獲得や治療法の進展へ寄与してまいります。

  • * 培養細胞内で起こり、生命維持に必要なエネルギーを作り出す一連の反応

移動式免疫発光測定装置「パスファースト®」をリニューアル

 PHC㈱診断薬事業部は、新たに改良した移動式免疫発光測定装置「パスファースト®」を販売開始いたしました。同製品は、大規模病院から診療所まで幅広い医療現場で活用されている、卓上型のコンパクトで移設が容易な免疫発光測定装置です。
 今回のリニューアルでは、操作画面を大型化し直感的な操作を可能にする画面デザインに刷新し、試薬をスムーズに出し入れできる大開口ドアを採用したほか、内蔵バーコードリーダーや装置状態を可視化する状態表示ランプを搭載し、さらなる使いやすさを追求しました。「パスファースト®」は発売から20年を迎え、日本国内をはじめ、米国・欧州・アジア・中東・中南米など約50の国と地域の医療現場で迅速な検査に貢献しています。

クリニック用レセコン一体型クラウドカルテ「Medicomクラウドカルテ」の提供を開始

 ウィーメックス㈱は、クリニック用レセコン一体型クラウドカルテ「Medicom クラウドカルテ」を、2025年4月より正式に提供開始いたしました。「Medicom クラウドカルテ」は1999年より25年以上にわたり電子カルテ市場を牽引してきた同社が初めて提供する完全クラウド型電子カルテです。直感的に使える画面デザインや文書作成支援、AIによる自動算定機能など、医師やスタッフが使いやすく、業務効率化を実現するシステムとして設計しており、全国150超のサポート拠点が導入・運用を支援します。また、2025年10月には、機能アップデートを実施し、外注検査の検査依頼入力・検査結果確認、他社システムからのデータ移行、機器連携の拡大、画面デザインの改善などを追加しております。お客様からも、発売以降、操作性の高さや算定漏れ防止、文書作成効率化についてご好評いただいております。
 2026年春には電子カルテ情報共有サービス等に特化した入力・請求対応などを予定しており、同社は、今後もさらに継続的な顧客体験の向上に寄与してまいります。

㈱LSIメディエンス 中央総合ラボラトリー、ISO15189の認定を再取得

 ㈱LSIメディエンスは、2025年11月28日付にて同社の中央総合ラボラトリーのISO 15189の認定を再取得いたしました。中央総合ラボラトリーは、品質に係る不適切事案に関連し、ISO認定機関より2024年7月26日付にてISO 15189の認定を取り消されておりましたが、2025年10月に審査を受審し、この度、再取得するに至りました。
 なお、現時点までに、本不適切事案に起因した健康被害の報告は確認されておりません。改めまして、お客様及び株主・投資家の皆さまをはじめとするステークホルダーの皆さまには、多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
 PHCホールディングス㈱及び㈱LSIメディエンスは、外部調査委員会の最終報告書での指摘を踏まえた是正措置や再発防止策を確実に実行してまいりました。引き続き、改善活動を推進し、更なる信頼回復に努めてまいります。

財務ハイライト等 FINANCIAL HIGHLIGHTS

財務ハイライト(上半期)

 売上収益は、為替の影響により減収となりました。
 営業利益はBGMの好調や収益改善施策効果等の貢献により増益となりました。

株式基本情報(2025年9月30日現在)

発行可能株式総数
460,000,000株
発行済株式の総数
126,721,820株
株主数
25,945名

大株主

株主名 持株比率(%)
KKR PHC Investment L.P. 37.9
三井物産株式会社 17.3
三菱ケミカル株式会社 9.7
パナソニックホールディングス株式会社 7.7
LCA 3 Moonshot LP 4.5
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 3.4
岡 秀朋 0.9
PHCホールディングス従業員持株会 0.7
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 0.5
INTERACTIVE BROKERS LLC 0.4
  • 持株比率は自己株式数(211,941株)を控除して計算しております。
  • 小数点第2位を四捨五入しております。

所有者別株式分布

  • 個人・その他13.0%
  • 金融機関4.0%
  • その他国内法人35.4%
  • 外国人46.8%
  • 証券会社0.7%
  • 自己名義株式0.2%
  • 小数点第2位を四捨五入しております。