中央発條株式会社 証券コード:5992

103 期末報告書

2025.04.01-2026.03.31

トップメッセージ TOP MESSAGE

代表取締役社長
北浦 啓一

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
当社第103期(2025年4月1日から2026年3月31日まで)の事業についてご報告申し上げます。

Q1業績を含めた2025年度の振り返りをお願いします。

2025年度は、前年発生した重大事故を踏まえ、深く反省し、従業員が安全・安心に働ける職場環境を築き上げるために、必要な人・モノ・資金の費用投入を最優先で実施してきた年度となりました。具体的には次の4点を実行してまいりました。

  • 1設備の安全対策として、事故の未然防止を強化する安全対策投資を強化いたしました。
  • 2老朽設備更新を中心に、設備更新を積極的に行いました。
  • 3暑熱対策や職場を汚さない設備の導入により、安心して働ける職場環境を整備しました。
  • 4安全、品質、コンプライアンスを実現するための時間やリソーセスを確保いたしました。

併せて、「人が会社にとり最も大切な財産」であるとの信念のもと、安全最優先の意識を全従業員に浸透させる企業文化づくり、全従業員が本音で語れるコミュニケーションづくりを強化してまいりました。 2025年度は「中長期経営計画2030」の1年目にあたり、公表通り「意志ある踊り場」としての位置付けの年といたしました。収益的には、「意志ある設備償却費・人的投資」などの増加により、営業利益は減益となりましたが、想定内の範囲の計画的な施策が実行でき、結果として公表値を上回ることができました。2025年度に投下した資金は今後当社の成長戦略を確実に支える土台となり、中長期経営計画目標を達成するための推進力となってまいります。この土台を踏み台とし、当社は中長期視点における企業価値最大化に向けた取組みを一歩一歩着実に推進してまいります。 主要取引先に対する売上高は、北米の関税影響や中東情勢悪化などの外的要因はありましたが、概ね計画通り推移しました。このような状況のなか、当社グループの2025年度の業績につきましては、売上高が前年同期に比べ7億1千1百万円増収の1,108億6千8百万円となり、同期間内での売上高は過去最高となりました。 営業利益は、前年同期に比べ15億3千6百万円減益の28億4千7百万円、経常利益は前年同期に比べ6億5千2百万円減益の44億9千6百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、2025年11月に投資有価証券の売却を実施、約129億円の売却益を計上したことから増加し、前年同期に比べ105億6千4百万円増益の124億2千万円となりました。 営業利益については、計画的な支出としての「意志ある固定費増」及び北米地域における関税影響の売価反映に対する一部の回収時期ずれ影響による減益要因が大きく、労務費上昇に対する売価反映や過去最高レベルの合理化改善による最大限の収益改善努力を実施しましたが、相殺には及ばず減益となりました。北米の関税影響に対するお客様との売価反映交渉は完了しており、2025年度に発生する関税影響のほぼ全額を売価反映できることとなりました。回収時期ずれが一部発生しておりますが、2026年度には回収可能となります。 地域別では「意志ある固定費増」の影響により日本セグメントが大きく減益となりましたが、一方アジア、中国地域は増益となり、日本の落ち込みをグローバルでカバーできる収益構造が整ってまいりました。北米は微減ですが、3期連続黒字化を確保しました。 なお、投資有価証券の売却は、「中長期経営計画2030」にて策定した財務戦略における金融資産の売却計画に沿ったものです。この資金については、2025年度の設備投資71億円に充当したほか、コイルラインの老朽更新を進めるための余力づくり、最新設備や再生エネルギー導入など、先進的な取組みを行うモデルライン構築のため2026年夏に着工予定の藤岡工場新工場(第12工場)建設に対し充当する計画であり、将来成長と経営基盤強化投資に活用いたします。期末時点で一時的に増加した資金残高は2026年度にはキャッシュアウトにより減少し、再び定常レベルに回帰する見込みです。また、2026年2月2日付け公表値に対しましては、売上高及び全利益指標は公表値を上回る結果となりました。 

Q22026年度の見通し 、また中長期的な目線での見通しを教えてください。

2026年度の売上高は不透明な中東情勢を考慮し微減、営業利益は合理化改善が設備償却費等の増加影響を上回り増益、経常利益は円高に予測する為替影響により減益、また当期利益は2025年度に発生した有価証券売却益の消滅により減益予測とし、2026年4月27日公表通りの数値といたしました。 安全対策や老朽更新など2025年度と同様に取組みますが、2026年度は前年比増益を計画しており、中間目標である2027年度に向け、「中長期経営計画2030」で公表している成長戦略の基本軸である「ニーズを捉えた製品開発」や「クリエイティブな提案の果敢な実施」による持続的な成長と収益拡大の取組みを着実に推進し、経営目標の達成を目指してまいります。 更に、「安全・人的・経営基盤」をサステナブルに強化し、全従業員の力を結集した活動により、成長スピードを加速させ、2030年度の最終目標を達成していくことができますよう今後も力強い歩みを続けてまいります。 併せて、「中長期経営計画2030」で公表している成長と還元の両輪施策の一方の株主還元施策につきましても計画的に実行し、中長期目線でステークホルダーの皆様の還元面積最大化に繋がる取組みを強化してまいります。本方針に従い、2026年度配当金は年間90円を計画とし、2025年度配当に対し30円の増配計画を2026年4月27日に公表いたしました。

Q3株主の皆様へメッセージをお願いいたします。

当社はおかげさまで昨年、創業100周年を迎えることができました。

これもひとえに株主の皆様の温かいご理解とご支援の賜物と深く感謝申し上げます。これからもこれまで築いてきた技術と信頼を礎とし、次の100年に向けて持続的な成長と企業価値向上に取組んでまいります。今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。

業績ハイライト Financial Highlights

連結損益計算書(要旨)

単位:百万円

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売上高

単位:百万円

営業利益/営業利益率

単位:百万円/%

  • 営業利益
  • 営業利益率

経常利益

単位:百万円

1株当たり当期純利益

単位:円

連結貸借対照表(要旨)

単位:百万円

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連結キャッシュフロー計算書(要旨)

単位:百万円

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1株当たり配当金/配当性向

単位:円/%

  • 中間期
  • 期末
  • 記念
  • 配当性向

製品別売上高構成比

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地域別セグメント売上高

単位:億円

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設備投資/減価償却費

単位:億円

  • 設備投資
  • 減価償却費

トピックス TOPICS

中長期経営計画2030

当社は、2025年7月30日に、2030年度までの6年計画である「中長期経営計画2030」を策定し公表いたしました。
また、2026年5月28日には、初年度である2025年度の振返りとして、「中計アップデート 2025年度/1年目の振返り」により、計画に対する進捗と今後の計画について公表しております。

中計主要KPIの実績と目標について

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営業利益計画イメージ ~稼ぐ力の創出~

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当社藤岡工場 新工場(第12工場)の着工について

当社は、 2025年11月28日付けで、当社藤岡工場敷地内に主力製品のひとつである冷間コイルの新ラインを敷設する新工場(第 12 工場)建設に着手することを公表いたしました。
この新工場は、「中長期経営計画2030」における“安全最優先の 取組み”において最も重要な計画のひとつで、設備の老朽更新や大規模修繕を可能とする 余力づくりをコンセプトとした工場です。また、最新設備を導入し、安全安心な職場環境を整備し、様々な取組みを実現する将来のためのモデルラインとして新設いたします。

2026年8月に着工、2028年5月の稼働開始を目指して進めてまいります。

インド スプラジット社との技術支援契約締結

当社は、2026年1月20日付けで、Suprajit Engineering Limited(スプラジット・エンジニアリング・リミテッド)(以後、スプラジット社)と技術支援契約を締結することを公表しました。
インド国内にて自動車用コントロールケーブルの製造・販売を手掛けるスプラジット社へ、当社から各種ケーブルの生産や開発技術を供与し、スピーディにマーケットのニーズを捉え、早期の事業化を目指します。インド国内の日系 OEM を中心に新規開拓や販路拡大を図り、将来的には共同出資会社を設立して一層の収益の向上に取組む計画です。

更には今後のグローバルサウスを見据え、重要な拠点として機能拡充を図ってまいります。

新幹線向け部材の量産受注決定

当社の鉄道インフラ向け新製品「逸脱防止ガード」が西日本旅客鉄道株式会社様(以後、JR 西日本様)より初めて受注し、新幹線向けの部材として量産受注が決定いたしました。
当社は現在、「ばねとケーブル」のコア技術を活かし非自動車分野への事業拡大を図るべく製品開発に取組んでいます。今回、当社の金属加工技術や品質・納期管理体制が JR 西日本様から ご評価をいただき受注に至りました。JR 西日本様とは初の取引になります。

今後は鉄道分野における取引の拡大を図りつつ、更に自動車部品で培った軽量化・高強度技術を鉄道以外の公共インフラへ応用することも検討してまいります。

経営層と従業員の対話会You&Meトーク(ユメトーク)の開催

エンゲージメント向上施策では、「You&Meトーク」と題して、役員と従業員による対話会を初めて開催しています。役員と従業員が垣根を越えて本音のコミュニケーションを実施し、お互い会社を良くしたいと夢を語り合う取組みです。今後も継続して取り組むことで相互理解を深め、風通しの良い組織風土の醸成に努めてまいります。

決議通知・新任役員ご紹介
Notice of Resolutions and
Introduction of Newly Appointed Officers

2026年6月18日(木)開催の第103回定時株主総会において、下記のとおり報告ならびに決議されました。

報告事項

  • 1.

    第103期(2025年4月1日から2026年3月31日まで)事業報告の内容、 連結計算書類の内容ならびに会計監査人および監査役会の連結計算書類監査結果報告の件

  • 2.

    第103期(2025年4月1日から2026年3月31日まで)計算書類の内容報告の件

決議事項

  • 第1号議案 取締役5名選任の件

    本件は、原案どおり取締役として北浦啓一、脇坂一行、 矢澤文希、安田加奈および鈴木公子の5氏が選任され、それぞれ就任いたしました。 なお、安田加奈および鈴木公子の両氏は社外取締役であります。

  • 第2号議案 監査役1名選任の件

    本件は、原案どおり監査役として伊東新氏が選任され、就任いたしました。 なお、伊東新氏は社外監査役であります。

  • 第3号議案 補欠監査役1名選任の件

    本件は、原案どおり補欠監査役として米倉浩司氏が選任されました。

新任役員ご紹介

新任社外取締役 鈴木 公子氏

略歴

1984年  4月 吉正電子株式会社入社
1986年10月 証券会員制法人名古屋証券取引所入社
2002年  4月 株式会社名古屋証券取引所に組織変更
2015年  6月 中部ニュービジネス協議会運営委員(現任)
2026年  3月 株式会社名古屋証券取引所退職
2026年  3月 アイクリスタル株式会社常勤監査役(現任)
2026年  6月 当社社外取締役 現在に至る

新任社外監査役 伊東 新氏

略歴

1994年4月 トヨタ自動車株式会社入社
2004年1月 トヨタモーターヨーロッパ株式会社出向
2019年1月 トヨタモーターノースアメリカ株式会社副社長
2022年1月 トヨタ自動車株式会社PJT推進・ボデー部品調達部長
2022年7月 同社サプライチェーン戦略部長
2026年1月 同社調達本部副本部長(現任)
2026年1月 株式会社アドヴィックス社外取締役(現任)
2026年6月 当社社外監査役 現在に至る

株主メモ

事業年度

4月1日から翌年3月31日まで

定時株主総会

6月

基準日

定時株主総会の議決権 3月31日
期末配当 3月31日
中間配当 9月30日

公告方法

電子公告
※決算公告に代えて、貸借対照表および損益計算書は、金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム(EDINET)にて開示しております。

株主名簿管理人

三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
(郵送先)〒137-8081 新東京郵便局私書箱第29号
(連絡先)TEL 0120-232-711(通話料無料)
(ホームページ)https://www.tr.mufg.jp/daikou/

単元株式数

100株

証券コード

5992

上場取引所

東京証券取引所、名古屋証券取引所

ホームページのご案内

当社に関するより詳細な情報については、当社ホームページをご覧ください。企業活動や製品に関する情報など、幅広く情報を提供しております。今後も多くの皆様にご利用いただけるサイト作りを目指し、内容の更なる充実を図ってまいります。

https://www.chkk.co.jp/

配当金を「配当金領収証」で受領されている株主様

配当金を銀行等の預金口座へ入金する手続きをしていただきますと、配当金支払開始日に株主様ご指定の口座に振り込まれ、迅速かつ安全・確実に配当金をお受け取りいただくことができます。 振込手続きをご希望の株主様は口座を開設されている証券会社または三菱UFJ信託銀行株式会社にお申し出ください。

今後の株主通信の提供方法について

第104期より下記の通り提供方法を変更させていただきます。
ご理解のほど、宜しくお願い申し上げます。

株主の皆様の声をお聞かせください コエキク

当社では、株主の皆様の声をお聞かせいただくため、アンケートを実施いたします。お手数ではございますが、アンケートへのご協力をお願いいたします。
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本アンケートは、株式会社プロネクサスの提供する「コエキク」サービスにより実施いたします。
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